柔術でよく見られるガードワーク、それがラッソーガード。
下からの攻め技にも使えるうえ、デラヒーバや他のガードへの移行もできる便利なガードワークです。
でも柔術初心者からすると、難しそうなガードに見えるので、取り組むのに躊躇する方も多いではないでしょうか?
ラッソーガードは、柔術にある程度慣れて来た人には、すんなりできてしまいますが、柔術初心者には難しく感じると思います。
でも技をきちんと理解できれば、そんなに難しい技ではありません。
私はラッソーガードを習得するにあたり、いくつかの動画を参考にしました。
今回、そのとき見た動画で、初心者はにぜひ見て欲しい動画と、ポイントを解説していきます。
これであなたも今日からラッソーガードの使い手です。
ラッソーガードとは

ラッソーガードとは、相手の袖に自分の足を巻きつけるガードワークのことです。
袖に自分の足を絡み付けることから「巻きスパイダー」なんて言い方もします。
ちなみにラッソーガードのラッソと言うのは「投げ縄」を意味をします。
投げ縄は古来、力の強い獣を捕獲するのに使われていました。

つまり投げ縄のごとく、相手を強力にコントロールするのがラッソーガードというわけです。
では、そんな強力なガードワークであるラッソーガードを使いこなすには、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?
ラッソーガードをキープするポイント

まずは下の動画をご覧ください。
ラッソーガードの基本が解説されています。
ポイントは2つ
- 相手に立たれないように、自分の足を相手の腰に置く
- ラッソーを巻いていない側の手は、相手の袖か襟を持つ
動画では、40秒~3分の間に解説されてます。
ラッソーガードは、相手に立たれてしまうとキープが難しくなります。
そこで重要なのが、①相手に立たれないよう、自分の足を相手の腰に置くことです。
これはラッソーガードだけでなく、クローズドガードから三角締め腕十字、スイープを狙うときにも重要なことなので、ぜひ覚えておきましょう。
これを踏まえて置くだけでも攻撃のバリエーションが増えるので、覚えておいて損はないでしょう。
次に大事なのは、②相手の袖や襟を持つことです。
私の個人的な意見としては、相手の襟を持つ方がコントロールをしやすいです。
なぜなら、ラッソーガードは相手に立たれてしまうことを一番嫌います。
実際に私もラッソーガードを使い始めたばかりのころは、相手に立たれしまうと、うまくコントロールができなことががありました。
相手の襟を持っておけば、自分と相手の体の距離を縮めやすくなり、相手をコントロールしやすくなります。
ラッソーガード初心者には、襟持ちスタイルをおすすめします!
(※距離を詰められても、ラッソーガードを解除する方法もあるので、要注意です。今回は割愛しますが、やり方は別な記事で今後紹介していきます。)
以上、2つのことを踏まえるだけでも、ラッソーガードでコントロールしやくなるので、初心者はここから始めるといいでしょう。
さらにキープ力を高めるコツ
ラッソーガードのキープ力を高めるには、ラッソーガードの弱点をよく理解しておきましょう。
ラッソーガードは、自分の足を巻いた側にパスをされると脆い、という弱点があります。
腕を巻いた側へ移動した相手には、ラッソーガードも効力を発揮しないのです。
なのでパスをされないよう、ラッソーガードを巻いた側には、ラッソーを巻いていない側の自分の脚を相手の腰に置き、リカバリーをしてあげる必要があります。
動画だと、3分30秒辺りに解説されています。
ただ、この方法は相手に立たれやすくなるというデメリットもあるので、注意が必要です。
この形に移行するには、相手の襟を持って、しっかり自分と相手の距離を近づけてから、移行するとよいでしょう。
相手の腰に自分の足を当てるのは、スイープを仕掛ける前提の攻め技として活用しましょう。
ラッソーガードからのスイープ

ラッソーガードからのスイープのやり方は、先ほどの動画で詳しく解説されています。
スイープは、動画の3分8秒~6分10秒にかけて解説されています。
動画では2つのスイープが紹介されており、初心者はまずこの2つを覚えておけば十分だと思います。
とくにラッソースイープは、ディフェンス方法を知らない相手には、サクサクかかる技です。
白帯クラスでは、ディフェンス方法を知らない方もいるので、覚えておくと試合展開を楽に進めることができると思います。
ラッソーガードからのスイープのコツは、相手と自分の位置関係を90°真横にすることです。
ラッソガードが威力を最も発揮されるのは、相手がサイドポジションについてきたときへの、カウンタースイープです。
つまりラッソーガードからのスイープは、このシチュエーションを意図的に作り出すことで攻撃力を最大値に高められるのです。
少し難しい話なってきましたが、「自分と相手が真横になるシチュエーションを作るのがラッソーガードからのスイープ」と覚えておきましょう。
応用編 ラッソーガードからの派生

ラッソーガードからの派生技はじつに様々あります。
ラッソーガードからオモプラッタが仕掛けやすいと思います。
ラッソーガードに慣れてきた方は、取り組んでみるといいでしょう。
ラッソーガードからのオモプラッタは、こちらの動画が分かりやすいと思います。
けっこうかかりやすい技なので、スイープと合わせて覚えておくと、攻撃のバリエーションが広がるでしょう。
まとめ
初心者向けのラッソーガードを紹介してきました。
難しく見えるラッソーガードですが、コツさえ掴めてしまえば、習得しやすいガードです。
決め技として使えるうえ、他のガードへの変更する際の連携技としても使えます。
これを機会にラッソーガードの習得をしてみはいかがでしょうか。