耳が痛いなー
カリフラワーイヤーですね。あれ、痛いんですよね…。
柔術など格闘技をやっている方なら、誰もが一度は耳の痛みを経験したことがある方も多いでのではないでしょうか?
かくいう筆者もその1人でした。
始めて耳を痛めたのは、20代のころ。当時はプロデビューを夢見て、練習に明け暮れる日々を送っていました。
そんなある日、突如、襲ってきた耳の痛み。
あの時は、寝返りを打つのも辛く、寝ようにも寝られなかった辛い日々でした。
耳の痛みは、組技をやっている者の宿命と言われますが、避けられる痛みなら避けたいところです。
そこで本項では、耳を守る方法を紹介していきます。
耳の痛みに悩む方の救世主になれば幸いです。
耳が痛くなる理由

柔術のようなコンタクト競技で、耳が痛くなる理由は、耳の内出血が原因です。
柔術では、相手の道着にこすれてしまったり、床に擦れてしまったりすることで、耳の毛細血管から内出血を起こしてしまいます。
このような状態が続くことで、出血の範囲が拡大し、炎症も悪化し、痛みに繋がるのです。
しかし、出血が治まれば、痛みは解消されることがほとんどです。
ただ耳の中に残った血種は、耳の形を変形させる「カリフラワーイヤー」と呼ばれるものになります。
一度、カリフラワーイヤーになると、耳は元の形に二度と元には戻らないので注意が必要です。
耳を保護したいならイヤーガードをつけよう

「耳を痛めたくない」「カリフラワーイヤーになりたくない」という方は、イヤーガードを着用する方法があります。
イヤーガードを着用することで耳が摩擦から守られるので、痛み予防になります。
また耳が擦れることを気にしなくていいので、練習にも集中できる点もメリットです。
ただ以下のような、デメリットも挙げられます。
- 声が聞こえにくい
- イヤーガードを装着するのが面倒
- 購入しても痛みが治まったら、不必要になる
- 練習中もずれてくるので、耳が痛いこともある
筆者も昔、イヤーガードを着用していましたが、着用する手間や練習中にずれてくることを考えると、正直、面倒でした。
なんとしても耳を守りたい!という方には、イヤーガードの着用をおすすめしますが、そこまでこだわりがない方には必要のないものだと思います。
イヤーガードを使わないで、耳を守る方法

イヤーガードを使わないで、耳を守る方法は以下の3つがあります。
- 練習後に氷水で耳を冷やす
- 練習を休む
- 血抜きをする
練習後に氷水で耳を冷やす
練習後の耳は、道着や床との摩擦で内出血を起こし、炎症を起こしています。
炎症は放置していると、徐々に悪化し、痛みが酷くなってきます。炎症を抑えるには、冷やすのが効果的です。
やり方は、氷のうやビニール袋に氷水を入れて、耳にあてて冷やすだけでOKです。
炎症が治まってくれば、耳の痛みも徐々に緩和し、出血も治まってくることでしょう。
練習を休む
耳の痛みが激しい場合は、練習を休むことも大切です。
1、2週間ぐらい安静していれば、炎症が治まることがほとんどです。
練習したい気持ちも分かりますが、そこはぐっと堪えましょう。
体を動かさなくても、できる練習はあります。
動画を見て技を研究してみるのもいいでしょう。
病院に血抜きをする
耳鼻科や整形外科では、耳に溜まった血液を注射器で抜いて、炎症や出血を緩和させる治療をします。
血種が大きい場合は耳を切開して、血種を取り除くこともあるようです。
筆者は病院で治療をしたことがないのでわかりませんが、かなり痛みを伴う治療のようです。
治療後は炎症や出血が再発しないように、安静にします。
ただ治療したからといって、耳から二度と出血や炎症を起こさないわけではありません。
練習を続けていれば再発する恐れもあるので、予防が必要です。
まとめ

イヤーガードを着用しないで、耳を守る方法を紹介してきました。
「カリフラワーイヤーにしたくない」という方はイヤーガードの装着をおすすめしますが、筆者の経験上、イヤーガードはうっとしいものです。
筆者個人の考えでは、本項で紹介したようなケアをしながら、練習を続けていくのがいいと思います。
カリフラワーイヤーに変形したのは、練習を頑張った勲章のようなものです。
立派なカリフラワーイヤーの方が「柔術やってます」と言えば、なんだか強そうに見えますし、箔も付くというものです。
ただし耳の痛みは、本当に辛いので、ケアをしながら練習することをおすすめします。