格闘技をやっている方なら、一度は耳の痛みを経験したことがある方は多いのではないでしょうか?
かくいう筆者もその1人
耳の痛みは、組技をやっている者の宿命と言われますが、避けられる痛みなら避けたいところです
そこで本項では、耳を守る方法を紹介していきます
耳が痛いなー
カリフラワーイヤーですね…あれ、痛いんですよね…
耳を守るならイヤーガードをつけることがおすすめです。
しかしイヤーガードをつけると「邪魔!」「声が聞こえない」と付けたくない方もいます
そんな方には以下の方法がおすすめです。
筆者 ふじ
- 元プロ格MMA選手
- 趣味は筋トレとブラジリアン柔術(紫帯)
- 柔道整復師
- セミパーソナルスタイルジムの現役トレーナー
耳が痛くなる理由
柔術のようなコンタクト競技で、耳が痛くなる理由は、耳の内出血が原因です。
柔術では、相手の道着にこすれてしまったり、床に擦れてしまったりすることで、耳の毛細血管から内出血を起こしてしまいます。
このような状態が続くことで、出血の範囲が拡大し、炎症も悪化し、痛みに繋がるのです。
しかし、出血が治まれば、痛みは解消されることがほとんどです。
ただ耳の中に残った血種は、耳の形を変形させる「カリフラワーイヤー」と呼ばれるものになります。
一度、カリフラワーイヤーになると、耳は元の形に二度と元には戻らないので注意が必要です。
耳を保護したいならイヤーガードをつけよう
「耳を痛めたくない」「カリフラワーイヤーになりたくない」という方は、イヤーガードを着用しましょう
イヤーガードを着用することで耳が摩擦から守られるので、痛み予防になります。
また耳が擦れることを気にしなくていいので、練習にも集中できる点もメリットです。
ただ以下のような、デメリットも挙げられます。
- 声が聞こえにくい
- イヤーガードを装着するのが面倒
- 購入しても痛みが治まったら、不必要になる
- 練習中もずれてくるので、耳が痛いこともある
筆者も昔、イヤーガードを着用していました。
着用する手間や練習中にずれてくることを考えると、正直、面倒でした
なんとしても耳を守りたい!という方には、イヤーガードの着用をおすすめしますが、そこまでこだわりがない方には必要のないものだと思います。
イヤーガードを使わないで、耳を守る方法
イヤーガードを使わないで、耳を守る方法は以下の3つがあります。
練習後に氷水で耳を冷やす
練習後の耳は、道着や床との摩擦で内出血を起こし、炎症を起こしています。
炎症は放置していると、徐々に悪化し、痛みが酷くなってきます。
炎症を抑えるには、冷やすのが効果的です。
冷やす効果 急性期の炎症反応は患部に負荷がかかり、血流量が増加し、腫れや熱感、痛みを生じている状態のため、炎症を早く抑えることが重要です。 そのため、患部を安静にし、アイスバックや氷嚢などで冷やし、熱感を抑えることが重要です。
引用:山口整形外科
氷のうやビニール袋に氷水を入れて、耳にあてて冷やすだけでOKです
炎症が治まってくれば、耳の痛みも徐々に緩和し、出血も治まってきます。
練習を休む
耳の痛みが激しい場合は、練習を休むことも大切です。
1、2週間ぐらい安静していれば、炎症が治まることがほとんどです。
練習したい気持ちも分かりますが、そこはぐっと堪えましょう
体を動かさなくても、できる練習はあります。
動画や書籍を見て、技を研究してみるのもいいでしょう。
「読むならこの3冊!」元プロ格闘家が柔術初心者にすすめる書籍3選
病院で治療をする
耳鼻科や整形外科では、耳に溜まった血液を注射器で抜いて、炎症や出血を緩和させる治療をします。
治療は、発症直後で腫れが軽度のときには冷湿布程度で良くなることもありますが、基本は太い注射針で刺して、血液をひんぱんに抜きます。血液が固まって十分抜けないときは皮膚の小切開を追加して抜きます。また血腫が広範囲であったり、再発を繰り返すときも皮膚切開して十分血液を抜き再びたまらないようにしておいたほうがよい場合もあります。
引用:日本耳鼻咽頭科学会愛媛県地方部会愛媛県耳鼻咽頭科医会/耳介血種-血液をなんども抜いて硬くなると形成手術必要
血種が大きい場合は耳を切開して、血種を取り除くこともあります。
筆者は病院で治療をしたことがないのでわかりませんが、かなり痛みを伴う治療のようです
治療後は炎症や出血が再発しないように、安静にします。
ただ治療したからといって、耳から二度と出血や炎症を起こさないわけではありません。
練習を続けていれば再発する恐れもあるので、予防が必要です
予防をするにはイヤーガードの着用がおすすめです。
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イヤーガードはうっとうしいですが、確実に耳を守る唯一の方法です。
練習に集中するためにも、耳を冷やるケアをしながら、イヤーガードを付けるのがおすすめです。
まとめ
イヤーガードを使わないで、耳を守る方法を3つ紹介してきました。
しかし、確実に耳を守るにはイヤーガードの着用を強くおすすめします。
イヤーガードはうっとしいけど、耳を守るためにはやむを得ない!
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