サイドポジションは柔術でもっとも取られやすいポジションです
特に足が効かない白帯のうちはよく奪われることが多いと思います
「動け!」と言われても、岩のように動かない相手から逃げるのは至難の業
そこで本項では、元プロ格闘家の筆者がサイドポジションからエスケープする方法を紹介します
相手に抑え込まれたから逃げようとするも、全く身動きがとれず、体力を消耗していく。
こんな悔しくて、苦い思いをしている方も多いでしょう。
と思って暴れても、うまくエスケープできないもの。
暴れるなんて愚の骨頂…
サイドポジションからエスケープするには、正しいエスケープ方法とちょっとしたコツが大切です。
本項では、元プロ格闘技選手の筆者が、簡単にできるサイドポジションからのエスケープ方法を3つ紹介していきます。
さらに詳しいコツを知りたい方は【大賀式柔術上達論 見えない構造を解き明かす/大賀幹夫】がおすすめです。
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エスケープのコツ
相手に固められるほど、エスケープはしにくくなります。
できれば、パスをされて抑え込まれそうになった瞬間に素早く動き、ガードに戻すようにしましょう。
素早くリカバリーした方が、エスケープの成功率は格段にあがります
ポジションを取られていると息も上がって、疲れてきます…
サイドポジションからのエスケープ
サイドポジションからのエスケープは、自分と相手との距離がどれぐらい作れるかが重要です。
距離によって逃げ方が変わってきます
サイドポジションからのエスケープは、方法を3つ解説していきます。
相手との距離が空けられた時
1つ目に紹介するエスケープ方法は、相手の体を押して距離を作る方法です。
この方法は最もベーシックなエスケープ方法です。
基本的な原理が詰まっているので、まずはこの動きがしっかりできるようにしましょう。
とくに動画の28秒あたりから解説されている「ブリッジ+エビ」の動きは、サイドからのエスケープに欠かせないムーヴです。
相手の首の根元、腰に手を当てる
この時、手のひらで押すような形は、手首を痛めてしまうのでNGです。
チョップするように手首を返し、小指側を当てるようにすると手首を痛めづらくなります。
相手が密着してきた場合
相手に密着されて、十分なスペースが確保できないこともあります。
その場合は、相手の鼠径部に足を入れて「フックガード」に戻します。
フックガードは攻撃力に優れている分、パスがされやすいディフェンス能力が低めのガードです。
フックガードに戻したら、相手を素早くスイープするようにしましょう。
相手にがっちり固められた場合
抑え込む力が強い相手だと、押してもスペースが作れないこともあります。
その場合は自分が動いて、相手を動かしやすい位置に移動させてからエスケープを狙います。
- ①相手を動かしやすいように、自分が動きます。
- 場所は自分のお腹の位置まで、相手をずらしてエスケープをします。
- ②ブリッジをする。
- 足をできるだけ自分のお尻に引き付けるようにすると、高いブリッジができるので、エスケープしやすくなります。
サイドポジションからのエスケープ まとめ
サイドポジションからのエスケープを3つ紹介してきました。
相手との距離に応じて、使い分けるようにしましょう。
抑え込まれたら、なるべく早い段階で処理するようにしましょう。
相手にがっちり固められると、エスケープしにくくなります
ただしサイドポジションからのエスケープのみ知っていても実践では、役に立ちません。
相手も逃げられない様にポジションを変えてくるので、ほかのポジションからもエスケープする方法を覚えておきましょう。
ほかのポジションからのエスケープ方法は、こちらで紹介しています。
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