柔術にテイクダウンできるテクニックは必要なのでしょうか?
引き込みありの柔術では、ボトムポジションから仕掛けてくる相手が多く、あまり立ち攻防が見られません。
それでもテイクダウンができた方がいいのでしょうか?元プロ格闘家の筆者が解説します。
戦略の幅が広がるので、テイクダウンはできるようにしておいた方がいいです
例えばASJJFのように延長線があるルールだと、テイクダウンを極めた時点で勝敗が決します。
JBJJFルールでもテイクダウンを取れば2点です。
試合が競ったときほど、僅かな点差が勝敗を決します。
勝率を高めるためにも、テイクダウンはできた方がいい!
でもどんな技を使えばいいんだろう
本項では、元プロ格闘家の筆者が初心者におすすめのテイクダウンテクニックを紹介します。
テイクダウンテクニックをできた方がいい理由
テイクダウンができた方が戦略の幅が広がり、試合の勝率も上がります。
試合では2点入ります!
ただし、カニバサミのように倒れ込みながら、相手の脚を刈る技は反則です
寝技が中心の競技とはいえ、スタンドが全くできないようでは、相手にいいようにやられてしまいます。
すぐに引き込んで下になってしまう手もありますが、トップポジションからのプレッシャーの強い相手だと下からコントロールするのは至難の業です。
相手のタイプに合わせて戦略を変えられるように、テイクダウンはできるようにしておきましょう!
テイクダウンの種類
白帯でもつかるテイクダウンは。
- 投げ技
- 足払い
- タックル
投げ技
投げ技は、以下の2種類に分けられます。
- 立った姿勢から投げる「背負い投げ」や「払い腰」など
- 引き込んでから投げる「隅返し」など
投げ技は柔道出身者がよく使ってきます
足払い
「足払い」とは、自分の足で相手の足を刈る技で、「大外刈り」「小内狩り」といった技が挙げられます。
こちらも柔道出身者がよく使ってくる技です
タックル
相手の足を手で触って倒す技が「タックル」です。タックルは、以下の2種類に分けられます
- 両脚を触る「ダブルレッグ」
- 片足を触る「シングルレッグ」「アンクルピック」
白帯のうちは、頭を相手の身体の外に出したシングルレッグは禁止されています。
頭を体の内側に入れれば問題ないのですが、動きに慣れていない初心者は頭を外に出しがちです。
初心者のうちはは、シングルレッグを使わない方がいいでしょう。
白帯でも簡単にできるテイクダウン
初心者でも簡単にできるテイクダウンは「タックル」です。
投げ技や足払いの方が難易度は高く、初心者が習得する難しい技と言えるでしょう。
またタックルの方が、スタンドの攻防だけでなく、以下のような場面で活用できるというメリットもあります。
- 上下のポジションを激しく奪い合うスクランブル
- スイープ→タックルのようがコンビネーション技
タックルの中でも、以下の2つが初心者におすすめです。
ダブルレッグ
相手の両足を触って倒すのが「ダブルレッグ」です。
ここでは、最も基本的なレスリングのダブルレッグを紹介します。
レスリング式のタックルですが、柔術でも十分に使えるテクニックです
タックルの形を覚えるために、最初はゆっくりと打ち込みをします。
動画では「膝をついたタックル」と「膝をつかないタックル」が紹介されいますが、初心者は膝をついたタックルから覚えるようにしましょう。
打ち込みは対面でなく、1人でやってもいいですよ!
①構える
②膝をつく
③送り足をする
タックルができるようになったら、ディフェンスも練習しておきましょう。
タックルは、バックステップでディフェンスするのが理想的です。
しかし、相手にタックルに入られてもディフェンスできるようにスプロールも練習しておきましょう。
もっとタックルを極めたい方はこちらがおすすめです
アンクルピック
柔術で「アンクルピック」を狙う場合は、道着をうまく使ってテイクダウンを狙いましょう。
ダブルレッグと同じく、最初は形を覚えるために、ゆっくりと打ち込みをします。
①構える
アンクルピックの場合は、襟を掴んだことを想定して構えます。
②襟を下に引いて崩す
③足を取って倒す
慣れてきたら、フェイントも混ぜながらアンクルピックを狙ってみましょう。
よし、テイクダウンを奪いまくってやるぜー!
形だけ覚えてもテイクダウンはできません
テイクダウンの精度を上げる方法
テイクダウンの精度を上げる方法は以下の3つがあげられます。
打ち込みを繰り返す
動きを覚えるには打ち込みを繰り返すことです。
新しい動きを覚えるときは、反復練習が欠かせません。
打ち込みのときは5~6割ぐらいの力でいいので、相手を倒すところまで打ち込みをします
受ける相手も無理をせず、形に入ったら倒れるようにします。
このような打ち込みを繰り返すことで相手を倒す感覚が身についてきます。
スパーリングで試す
打ち込みで形を覚えたら、スパーリングで試すようにしましょう。
スパーと打ち込みでは感覚も違うので、最初はうまく技がかからないと思います。
フェイントや崩しも混ぜながらテイクダウンを狙いましょう。
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初心者でも簡単にできる柔術テイクダウンまとめ
初心者でも簡単にできるテイクダウンを2つ紹介してきました。
柔術は寝技が中心の競技であるため、スタンドでの攻防はあまりありません。
しかし、全く対応できないようでは、相手にいいようにやられてしまいます。
柔道やレスリング経験者レベルまでとは言わなくても、ある程度は対応できるように、テクニックを身に付けておいた方がいいでしょう。
少しずつ練習を行い、テクニックを身に付けていきましょう!
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